ミニピル(セラゼッタ)

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ミニピルとは?

ミニピルはピルの一種で、ミニピルの製品名をセラゼッタと言います。
低容量ピルと同様に、高い避妊効果があり(99%以上)、生理痛緩和やP M S(月経前症候群)改善などで使用されます。

一般的な低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの複合薬であるのに対し、ミニピルは黄体ホルモンだけが入ったピルで、女性ホルモンは含まれません。そのため、低用量ピルで懸念される血栓のリスクを有意に上昇させることなく内服することが出来ます。

 

こんな方におすすめ

  • 低用量ピルの血栓リスクに不安がある方
  • 血栓リスクの高い喫煙者の方
  • 40歳以上でピルの内服を希望される方
  • トラネキサム酸とピルを併用したい方
  • BMI>30以上の方
  • 偏頭痛の既往がある方
  • 授乳中の方

 

低容量ピルとミニピルの違い

ミニピルの注意点や副作用

ミニピルは安全性の高い薬ですが、低容量ピルに比べてホルモン量が少ないため、飲み始めは不正出血が起こりやすくなります。不正出血は起こらない方もいれば、少量だったり、普通の生理くらいの出血が起こることもあり、個人差があります。ミニピル服用中の不正出血は異常なものではなく、内服を続けるうちに起こらなくなる方が多いものです。診察時に詳しく説明致します。

 

  1. ミニピルは低用量ピルと異なり、生理周期をつくる薬剤ではありません。そのため、休薬期間や偽薬がなく、ミニピル内服中は生理の出血が起こらなくなります。
  2. 特に最初の3ヶ月は不正出血が続くことがあります。少量または一時的なものであれば様子をみます。続くようなら医師にご相談ください。
  3. 内服時間は12時間以上ずれないようにしてください。避妊効果が低下します。
    また、内服時間はなるべく一定の方が不正出血は起きづらくなります。
  4. 妊娠中は内服できませんが、授乳中は内服することができます(自身の生理が来てから)。
  5. ミニピルの内服にかかわらず、30際以上の方へは乳癌、子宮頸癌の検診を推奨しています。」

 

ミニピルの副作用

  • 乳癌のリスク
    ミニピルは、いくつかの研究で乳がんを有意には増加させないと報告されていますが、わずかながら上昇を認めるとの報告もあります。
  • 血栓症のリスク
    ミニピルが血栓症のリスクを有意に増加させるという報告はありませんが、わずか ながら上昇を認める可能性があります(低用量ピルよりも低いリスク)。
  • 頻度の少ない副作用(10%以下)
    気分変調、性欲減退、不正出血、頭痛、吐き気、ニキビ、乳房痛、体重増加
  • 稀な副作用(1%以下)
    膣感染症、コンタクト挿入時の違和感、脱毛、月経痛、倦怠感、卵巣嚢胞
  • さらに稀な副作用(0.1%以下)
    皮膚の発赤、蕁麻疹、結節性紅斑

セラゼッタを飲めない方

  1. 過去にデソゲストレル配合の薬(マーベロン、ファボワール等)でアレルギーを起こした方
  2. 乳糖不耐症、乳糖アレルギーのある方(セラゼッタには乳糖が含まれています)
  3. 血栓症の既往がある方
  4. 乳癌や子宮頸癌などの悪性腫瘍の既往、重篤な肝障害の既往がある方
  5. 原因不明の性器出血がある方、異所性妊娠の既往がある方
  6. ポルフィリン症の方

 

他の薬剤との飲み合わせ

ミニピルは、下記の薬とは一緒に飲むと作用が減弱する可能性がありますので、ご注意ください。

  • セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)
  • 抗HIV薬・抗結核薬・C型肝炎治療薬
  • 抗てんかん薬(代表的な商品名:テグレトール、ラミクタール、アレビアチン、ヒダントール、フェノバール、プリミドン、トピナ、デパケン、バレリン、エピレオプチマル、ザロンチン)
  • 肺高血圧治療薬(代表的な商品名:トラクリア、ボセンタン錠)
  • 活性炭(体表的な商品名:クレメジン)

飲み忘れた場合

  • 12時間未満の飲み忘れ
    気づいた時点で飲み忘れた1錠を服用し、次の錠剤は通常の服用時間に飲みます。セラゼッタには排卵抑制の作用があり作用時間が長いため、ずれが12時間未満であれば避妊効果は得られます。
  • 12時間以上の飲み忘れ
    気づいた時点で飲み忘れた1錠を服用し、次の錠剤は通常の服用時間に飲みます。 12時間以上ずれた場合、1日2回飲むことになり、24時間ずれた場合は、2錠服用することになりますが、有害ではありません。ただし、12時間以上ずれると避妊効果が落ちるため、妊娠のリスクがあがります。コンドームなどの他の避妊方法を最低1週間併用してください。

 ※ミニピルを正しく飲めず、他の避妊法も併用できなかった場合、緊急避妊薬の内服が可能です。

下痢や嘔吐をした場合

飲んでから4時間以内に下痢や嘔吐をすると成分が体外へ流れてしまい、避妊効果がなくなったり、不正性器出血が起こりやすくなります。ミニピルを飲んで4時間以内に下痢や嘔吐をしてしまった場合、もう1錠飲み、その次の錠剤は、通常の服用時間に飲みます。ずれが12時間以内(飲み直した錠剤が、前日に飲んだ錠剤から36時間以内)に収まるようであれば、安全に避妊できています。
ずれが12時間以上になった場合や、下痢や嘔吐が続いている場合は、病状回復後7日間までは、コンドームなどの他の避妊方法を併用してください。

ミニピル中止後の性周期の回復

ミニピル中止後3ヶ月以内に90%以上の方に生理が来ます。3ヶ月以上経っても生理が来ない場合、念のため産婦人科を受診してください。

料金(税込)

ミニピル(セラゼッタ28錠) 1シート ¥2,728

※処方には診察料(初診3,850円、再診1,650円)が別途かかります。最大6シートまで処方可能です。
※医薬品のため副作用等があった場合でも、処方後の返品・返金は承れませんのでご了承ください。
※初診時と6ヶ月に1度の血圧、採血検査(2,948円)を行います。健診等を受けられる方は、代用できる場合がございますのでご相談ください。