女性の薄毛(FAGA)治療

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FAGAとは?

FAGAは、Female Androgenic Alopeciaの略語で、日本語では「女性男性型脱毛症」という病名です。以前は男性のAGAと同じような疾患と考えられていたため、Female AGA、つまり〝女性のAGA〟という呼び方でしたが、男性のAGAとは別の症状であることが分かってきたため、Female Pattern Hair Loss「女性型脱毛症(F P H L))」とも呼ばれています。

前頭部から頭頂部にかけて中央の分け目のラインに沿って脱毛するのが特徴です。また、クリスマスツリー型と言われる前髪の方に脱毛が目立つタイプもあります。通常なら2~6年ほどの毛周期(ヘアサイクル)が短縮し、本来より早いタイミングで毛が抜けてしまうことで起こります。

女性型脱毛症の主たる原因は不明ですが、男性ホルモンや女性ホルモンの関与が指摘されており、女性型脱毛症の方は“エストロゲン(女性ホルモン)/アンドロゲン(男性ホルモン)比が低いことが分かっています。

女性型脱毛症の場合、頭皮を診察すると、毛幹径の不均一性(太い毛と細い毛が混じっている所見)がみられます。

FAGA治療

脱毛抑制薬と発毛薬を組み合わせて治療を行います。

FAGA治療

スピロノラクトンは、男性ホルモンを抑制することで女性の抜け毛を減らします。必要時は低用量ピルやミニピルを併用する場合もあります。
また、発毛薬であるミノキシジルを使用することで髪の量(本数)を増やします。当院では、患者さんそれぞれの症状や進行度、ご希望を考慮し、相談しながら治療を行っていきます。

脱毛抑制薬 スピロノラクトン

脱毛抑制薬 スピロノラクトン

男性ホルモンを抑制することで、女性の抜け毛を減らす効果があります。脱毛抑制で使用する場合はスピロノラクトン50mg(~25mg)を内服します。
スピロノラクトンは古くから使用されている安全性の高い薬剤ですが、利尿作用があるため頻尿や、肌の軽度の感じる場合があります。腎機能の確認のため、定期的な血液検査も必要です。

どの薬剤にもアレルギーリスクはあるものですが、スピノロラクトンを内服し始めて4週間以内に蕁麻疹や皮疹、肌の痒みなどのアレルギー症状が起きた場合は内服を中止します。非常に稀ですが、重度のアレルギーの報告がありますが、他の薬剤と比較し頻度が高いわけではありません。副作用については、診察時に説明用紙で詳細に説明しております。心配な点は医師にご相談下さい。

妊娠中、妊活中の方は使用することができません。

発毛薬 ミノキシジル内服薬 / ミノキシジル外用薬

毛の量を増やす効果のあるミノキシジルを使用します。当院ではミノキシジルローション(外用薬)とミノキシジル内服薬を取り扱っております。
ミノキシジル内服薬は、AGA治療の中でも特に強い効果がありますが、医師の管理下で副作用を確認しながら使用するべき薬剤です。多くの国で発毛薬として使用されているものの、内服剤は発毛剤として認可されておらず、未承認医薬品となります。

ミノキシジル内服薬

ミノキシジル内服薬

AGA治療の中でも特に効果の高い薬剤です。当院では2.5mg、5mg、10mg量の取り扱いがあり、患者さんの症状や希望に合わせて処方致します。内服量が多いほど発毛効果も上がりますが、副作用や注意点もあるため、バランスを考えて治療を行います。
女性が使用する場合は多くは2.5mg量です。

ミノキシジル内服薬の副作用

発毛効果のある薬を内服するため、副作用の中で最も多くみられるのが“多毛”です。個人差はありますが、内服量に比例して体毛も目立つ傾向があり、女性にとって気になる副作用の一つです。
また、ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬で、弱い降圧作用があるため、6ヶ月おきの定期検査が必要です。血圧測定、血液検査、尿検査を受けていただきます。その他の副作用として、むくみ、頭痛、ニキビが挙げられます。また、ごく稀ですが、不整脈や心不全の報告があるため、重篤な循環器の持病がある方への処方はできません。
副作用に関しては診察時に医師から説明致します。

妊活中の方、個人輸入をしている方、定期健診を受けることのできない方、糖尿病の既往がある方、心不全や心筋梗塞の既往がある方などには処方することができません。不安な点があればお問い合わせください。

ミノキシジル外用薬

ミノキシジルの塗り薬です。1日2回、1回あたり5mlを頭皮へ直接塗ります。
当院では、ミノキシジル2%、5%、10%の3種類のミノキシジル外用薬を院内で調剤しております。主に、女性には2%または5%濃度、男性には5%または10%濃度を処方します。

1年きちんと使用すると8~9割の方に改善がみられますが、著効例はあまり多くありません。

ミノキシジル外用薬の副作用

かぶれ、かゆみ、発赤、頭痛が続く場合には一旦中止し、医師にご相談ください。
外用薬の場合は主に局所的な効果であり、体への影響は非常に稀ですが、手足のむくみ、動機、共通などの報告がありますので、疑われる症状が出現した場合には、一旦中止し、医師にご相談ください。診察時に詳しく説明致します。

AGAの治療経過

治療開始から1ヶ月

スピロノラクトン、ミノキシジル内服薬、ミノキシジル外用薬のいずれにも初期脱毛が起こる可能性があります。飲み始めて約1ヶ月で自然に治まる症状ですので、過度に心配する必要はありません。初期脱毛が起きない方もいらっしゃいます。

治療開始から2~3ヶ月

早い方で抜け毛が減ったり、産毛が増える、毛密度が増すなどの改善効果が見え始めます。

治療開始から6ヶ月

通常は6ヶ月前後で効果が確認できるようになります。写真撮影を行い、治療効果を確認します。

治療開始から1年(~2年)

AGA治療は約1年、長い方で2年ほどの経過で、維持期となり症状が安定します。治療効果を確認し、必要があれば治療を強化したり、逆に弱くする場合もあります。定期的に通院いただき、経過と副作用の確認を行いながら、良い状態で維持できるよう治療を続けます。

女性型脱毛症の料金一覧(税込)

処方には、初診料¥3,300、再診料¥1,100が別途かかります。

脱毛抑制薬

製品名 価格(税込)
スピロノラクトン1日50mg(25mg×2錠) 28日分 ¥1,848

発毛薬

製品名 価格(税込)
ミノキシジル外用薬2% 50ml 約1ヶ月分 ¥3,300
ミノキシジル外用薬5% 50ml 約1ヶ月分 ¥4,400
ミノキシジル外用薬10% 50ml 約1ヶ月分 ¥5,500
ミノキシジル内服薬2.5mg 30錠30日分 ¥3,960
ミノキシジル内服薬5mg 30錠30日分 ¥4,180
ミノキシジル内服薬10mg 30錠30日分 ¥4,950

検査料

血液検査 ¥3,630
尿検査(初回のみ必要) ¥1,100

ミノキシジル内服薬を使用する場合(6ヶ月おき)

ミノキシジル用の血液検査
※心不全のチェックを含みます
¥5,280
ミノキシジル用の尿検査 ¥1,980

※医薬品のため副作用等があった場合でも、処方後の返品・返金は承れませんのでご了承ください。

例1)初診時 :スピロノラクトン50mg+ミノキシジル2%外用薬の場合

初診料 ¥3300、血液検査 ¥3,630、尿検査 ¥1,100
スピロノラクトン50mg28日分 ¥1,848
ミノキシジル外用薬2% 1本¥3,300

診察料、検査料、お薬28日分の合計で¥13,178
※血液検査は6ヶ月おきのご案内であり、検査がない際には検査料は発生しません。